【講座報告】2月12日(月)『在宅での看取りについて』

2018年2月12日(月・振替休日)コーシャハイム平尾にて開催された株式会社やさしい手主催のセミナーにおいて社会医療法人 河北医療財団 理事長相談役  天本 宏とあいクリニック平尾 院長宮本謙一が講師を務めました。

講演①「地域包括ケアシステムと在宅看取りについて」天本 宏が担当いたしました。地域包括ケアシステムとは高齢者がいつまでも住み慣れた地域で安心して暮らせる街づくりをしていくことです。自助(セルフケア)と互助(見守り・生活支援)の果たす役割が大きくなっています。今回は特に「自助(セルフケア)」についてお話しいたしました。

「自助(セルフケア)」では医療や介護の知識をつけるだけでなく、行動や生活習慣を変えていくことが重要です。寿命・健康寿命(QOL)を決定する因子として生活習慣50%、環境20%、遺伝子20%、医療10%と言われています。そして病院や施設などに全て医療・介護を任せるのではなく、自らの選択が大切です。「どのように過ごしていくか」という本人の意思決定の延長線上に「看取り」があり、在宅での看取りも可能となります。

講演②「訪問診療(在宅医療)における看取りの実際」についてあいクリニック平尾院長宮本謙一が担当し事例を交えてご説明いたしました。訪問診療とは1ヵ月に1回以上、定期的に自宅で診察を実施することです。自宅で看取る(死亡診断)ためには、呼吸停止時に普段診療している医師が自宅に往診し、病死であることを確認する必要があります。そのため在宅での看取りを希望する場合、事前に訪問診療を受けていることが望ましいのです。

在宅での看取りというと「いつ何が起こるか分からない」「怖い」と考えがちですが、苦痛を緩和するために実施する場合を除き、点滴など医療行為を最低限のものにとどめるため苦痛はあまり感じることはなく、眠るように最期を迎えることがほとんどです。また、病院と違い面会制限もないので最期に家族や友達などに自由に会うこともできます。

在宅での「よりよい看取り」のためには本人、ご家族、訪問診療、ケアマネージャー等がチームを組み、十分なコミュニケーションを基に連携していくことが重要です。

セミナーには50人以上の方にご参加いただきました。ご参加された皆さん、ありがとうございました。

あいクリニック平尾では来年度も健康に関する講座を開催する予定です。詳細が決定いたしましたらホームページ等でご案内いたします。