【報告】認知症カフェで出張講座(天本病院地域認知症支援センター)

多摩市聖ヶ丘にある、サービス付き高齢者向け住宅「ゆいま~る聖ヶ丘」では、毎月第3土曜日に認知症カフェ「ゆいま~るカフェ だんだん」が開催されています。

3/17(土)のカフェでは、天本病院の地域認知症支援センターの職員が講師としてお話しいたしました。

天本病院でも毎月、地域の方向けに「認知症はじめて教室」を開催していますが、今回はそのダイジェスト版の出張講座。テーマは 「認知症のサインに気づいたら?」。

最初に、同センター認知症看護認定看護師の曽谷真由美より、認知症について知っておきたい基本的な知識をご紹介しました。

「認知症とは、いろいろな原因で脳の細胞が傷ついたり、働きが悪くなって、生活にしづらさがある状態のことです。病名は、みなさんご存じのアルツハイマー型の他にもたくさんあります。

日常でのちょっとした変化が、もしかしたら認知症のサインかもしれないので、早めに気づくことが大切です。同じことを何度も言ったり、聞いたりする。物の名前が出てこなくなった、などは年相応ということもありますが、時間や場所の感覚が不確かになった、以前は好きだったことをしなくなった、などの変化が認知症の初期症状のこともあります。早期発見により改善されることもあるので、あれ?と感じたら、まずはかかりつけ医に相談を。ご家族もご本人もためらう気持ちがあるかと思いますが、それを乗り越えて、まずは病気かどうかの見極めが大事です」

「そしてもし認知症になっても、よりよく過ごすためにできることはたくさんあります。ご本人にとっても、困ったときに分かってくれる人がいると安心ですよね。ひとりの人間として尊重し、ご本人の言葉に耳を傾けるなど、周りの人がサポートできることも多い。みんなで学び、情報を共有することで、社会全体として認知症への理解が深まればと思います」

続いて、同センター精神保健福祉士の鶴岡麻生子より認知症になっても住み慣れたまちでいつまでも暮らすために、地域にある多様なサービスや仕組みについてご紹介しました。

宮崎市の事例(出展:宮崎市地域包括ケアシステム資料より抜粋)

「認知症になってもならなくても、誰もが自分らしく歳を重ねて生きていきたいと願っています。今後超高齢社会がピークを迎えるにあたり、もう一度、そんな地域づくりを見直そうという動きが出ています。

病院や介護・生活支援のサポートなど、人によって必要とするサービスは違いますが、それが歩いて30分くらいの圏内に充実してくると暮らしやすくなるのではないでしょうか。そしてそのサービスが単体ではなく、ネットワークとして動き続ける事。それが地域包括ケアの目指す姿です。

認知症の相談窓口をはじめ、多摩市にも行政や市民による様々なサービスがあります。ガイドブックもありますので、ぜひご覧になってください」

☆「知って安心認知症 多摩市認知症ケアパス」はこちら

また講師からは、自宅の他にも地域の中に居心地のよい場所を見つけること。それが年を重ねても暮らしを豊かにすることになるのでは、という提案もありました。

今後おひとり暮らしの方も増える中、自分の居場所を地域に創り、みんなで見守り、支え合う時代がやってきます。私達医療従事者も、地域のみなさんとの関係性を様々なかたちで構築していきたいと思います。

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