【開催報告】『楽しく元気に歳をとろう!!~肺炎とその予防について~』

2018年5月12日(土)にあいクリニック平尾あい訪問看護ステーション平尾があるコーシャハイム平尾1Fコミュニティホールにて※もっと元気が出る講座『楽しく元気に歳をとろう!!~肺炎とその予防について~』を開催しました。

第1部はあいクリニック平尾院長 宮本謙一が担当し、慢性呼吸器疾患と肺炎についての講義と笑いヨガを行いました。

肺炎は日本人の死因第3位であり、細菌性肺炎、ウイルス性肺炎、非定型肺炎など様々な原因で肺に炎症を起こす病気の総称です。高齢者の肺炎は若い人と比べ発熱や咳、たんなどの症状があまり見られないため分かりづらいというのが特徴です。なんとなく元気がない、食欲がない、意識がはっきりしないといった様子で気付かないうちに重篤化する危険性もあります。また高齢者の場合、嚥下障害のため唾液や食べ物などと一緒に細菌を気道に誤って吸引することで起こる誤嚥性肺炎にも注意が必要です。

次に息切れと慢性呼吸器疾患、特にCOPDについてご説明いたしました。COPDはタバコの煙などの有害物質が原因で肺が炎症を起こし、呼吸しにくくなる病気です。COPDの治療法は禁煙、薬物療法、在宅酸素療法、栄養・運動療法、呼吸法、呼吸器感染症の治療があります。今回はその中でも呼吸法について腹式呼吸が重要な「笑いヨガ」を参加者の皆さんと実践しました。笑いは腹式呼吸の連続で慢性呼吸器疾患の方だけでなく、一般の方でも血行や糖代謝の改善、ストレスホルモンの減少などにより健康増進につながります。会場全体で行うことで笑いの伝染力が働き参加者の皆さんに楽しみながらご参加いただきました。

 

第2部はあい訪問看護ステーション平尾 慢性呼吸器疾患看護認定看護師 温盛由紀子が担当いたしました。

初めに「健康とは」ということについてご説明いたしました。健康とは肉体的にも精神的にも社会的にもすべてが満たされた状態にあることです。病気や体が弱いから健康でないというわけではありません。病気や障がいを抱えていても自分らしく生活をしていくこと、やりたいことができる生活を維持していくことが健康につながります。

次に肺炎がなぜ問題なのかと具体的な予防についてお話しいたしました。まずは持病の治療と管理を行い病気をコントロールすることが重要です。また、手洗い・うがいの励行やワクチン接種も有効です。そして規則的な生活習慣の維持をすることが大切です。喫煙している方は禁煙し様々な病気の危険性を減らします。また高齢になると食事への関心が薄れ、食生活が単調になりがちです。仲間たちと食事をしたり、市販のお惣菜やレトルト食品なども積極的に活用し食生活の見直しも必要です。食事の後には口腔ケアを行い、口唇、舌などへの刺激が摂食・嚥下訓練のひとつとなり誤嚥性肺炎だけでなく、虫歯や認知症機能低下の予防にもつながります。そして普段行っている掃除、洗濯、買い物、趣味の継続は適度な運動になり免疫力向上にもつながります。このように日々の生活が予防につながります。

アンケートでは、「専門医による経験に裏打ちされた具体的な話を聞くことができた。平易な用語で解り易く『笑いヨガ』も楽しませていただいた」「わかり易かったです。笑いヨガ、はじめての体験でした。家で出来そうなので早速やってみたいと思います。ありがとうございました。」「具体的な内容でとてもわかりやすかったです。家族に高齢者がいて、よくむせるのでとてもためになるお話しでした。」などのご意見を頂戴いたしました。

ご参加された皆さん、ありがとうございました。

※もっと元気が出る講座とは…あいセーフティネットが市民の方向けに行なっている、健康に関する講座や、住み慣れた地域で最期まで暮らしていくにはどうすればよいかなどを講義する講座。