【報告】職員向け勉強会「摂食・嚥下障害の看護」

河北医療財団多摩事業部では、各専門職が職員向けに勉強会を開催し、臨床で役立つ専門知識の習得に励んでいます。

3/15(水)には看護職が主催する「摂食・嚥下障害の看護」の勉強会が天本病院にて開催されました。

講師は、あい訪問看護ステーションの「摂食・嚥下障害看護認定看護師」大川智恵子。認定看護師とは、日本看護協会の資格認定制度で、特定の看護分野において熟練した看護技術と知識を用いて水準の高い看護の実践ができる看護師のことをいいます。看護現場における看護ケアの広がりと質の向上をはかることを目的としているため、看護職に対して指導やコンサルテーションも行っています。

食べることは命に直結し、日々の生活の質にも深い影響を及ぼします。超高齢社会に突入し、「最期まで美味しく食べたい」というテーマに社会的関心も高まる中、私達、医療・介護に従事する者たちが「食べる」「飲み込む」機能について改めて学び直すことはとても大切です。

勉強会には看護職はもちろん、リハ職や介護職、栄養士、事務職など約60名が参加。18:00からの開始でしたが、多摩市内や稲城市に点在する「あいセーフティネット」の各事業所から職員たちが駆けつけ、熱心にメモを取りながら講義に耳を傾けていました。

講座では、摂食や嚥下の基本的な知識の確認に加え、疑似体験を通して「食べる」機能を実感。目をつぶってゼリーを食べる、噛まずに舌だけでクッキーを食べる、片頬を動かさずに食べるなどのワークも盛り込まれました。

参加者からは「歯がないと常用食ってこんなに食べられないんだ」「片マヒをお持ちの方の食べにくさが実感できた」「唾液って大切。美味しさが全然ちがうね」など多くの気づきがありました。

最後に講師からはこんなメッセージが送られ、一時間に及ぶ勉強会は終了しました。

「嚥下機能は、姿勢をきちんと整えるなどのちょっとした介入で変わることがあります。患者さんもお好きな食べ物だとこちらが驚くようなパワーを発揮されることもある。正しい知識を持ち、その方の食べる力を引き出すようなケアをしていきましょう」